語彙と語彙の関係
語彙と語彙の関係
たとえば、「胎児の発育にはタンパク質が不可欠である」と「肉類・魚類には蛋白質が豊富に含まれる」という2つの文を読めば、人間であれば「妊娠時の女性が肉類・魚類を摂取することは胎児の発育上、重要である」ということが推測できます。しかしこうした推測には、「蛋白質とタンパク質が表記が違うだけで同じ意味の語である(異表記)」かつ「胎児は母親の胎内において発育する(部分全体関係)」という知識が最低限必要になります。また、こうした知識を獲得した上で、「胎児の発育に必要不可欠な栄養素は何か」という質問に対してコンピュータが回答するには、「タンパク質が栄養素の一種である(上位下位関係)」という知識を獲得していなければなりません。
2つの文
胎児の発育にはタンパク質が不可欠である
肉類・魚類には蛋白質が豊富に含まれる
人間の考察
妊娠時の女性が肉類・魚類を摂取することは胎児の発育上、重要である
この考察を導くための前提知識(暗黙の知識)
蛋白質とタンパク質が表記が違うだけで同じ意味の語である = 異表記 仮に 胎児の発育に必要不可欠な栄養素は何か という問いにコンピュータが回答するには?
タンパク質が栄養素の一種である = 上位下位関係 の知識が必要