副菜みたいな仕事
その仕事は私にとっては副菜のような仕事だった。どれひとつとっても嫌いなものはなく、欠かせないものだった。ほうれん草のおひたしの苦味も、里芋の煮転がしのぬるっとした感触も大好きだった。食事のたびに副菜があることに喜びを感じた。しかし主食や主菜がなく、副菜だけだったらどうなるだろうか。ある日の昼食がお皿一杯のほうれん草のおひたしだったらどう感じるだろうか。スケジュール帳にその仕事がびっしり埋まった時、私は絶望した。
面談、面接、すり合わせ、みたいな仕事