音素
昔はもっと音素があった?
僕はてっきり、日本語の音素はもともと26しかないのだと思っていました。ところが、古代日本語では、もっとたくさんの音素があったらしいのです。
万葉仮名の分析などから、母音は8種類あったことがわかっているそうです。また、「キ・ヒ・ミ」、「ケ・ヘ・メ」、「コ・ソ・ト・ノ・モ・ヨ・ロ」にあたる各音とその濁音が、それぞれ2種類に書き分けられていたそうです。
このほか、今の日本語ではワ行は「わ・(い)・(う)・(え)を」の「い・う・え」にあたる仮名が存在しませんし、「お・を」も同じ音ですが、この「い・え・お(を)」は、「ヰ・ヱ・ヲ」(wi, we, wo)と書き分けられているため、別の音として扱われていたのだとされています。日本人は/w/の音で難儀しますが、古代日本語にはこの音があったんですねえ。面白いです。