特別な食事
特別な時に特別に食べるものも特別だし、普通な時に普通に食べていたものが後から特別だと感じられたりする。
自分にとって後者の食事が、
だったりする。
良い仕事を成し遂げて祝杯をあげたい時、遅くまでやっているから仕事に熱中して夕食を逃しそうな時の助け船、ひとりで食べたり、同僚と食べたり。益体のないことも、ちょっと身のあることも、いろいろ話す時間が好きだった。世相が変わって久しく失われてしまったけれど、病める時も健やかなる時もなんともいえない時もぱっとしない時もカマルのバターチキンカレーを食べるのが自分のベンチマークでありご馳走でありいつもの食事であった。
これからも食べに来るだろうし、今日は何も特別ではない人生のただの一日、だからカマルを食べた。