機械時代
1920年代から30年代の間にアメリカにおいて、機械を新時代の象徴として称揚していた時期、または当時の時代精神を指す言葉。
当時のアメリカでは機械がもつスピード感やダイナミズム(力強い動き)を新しい時代や明るい未来の象徴として捉え、賛美する機運が高まっていた。 それはデザイン、建築、写真、美術など各ジャンルを超えて広がり、高く支持された。デザイン分野においては、鉄筋コンクリートやガラスといった工業製品を積極的に用いたインターナショナル・スタイルの建築や、特にアメリカの第一世代のインダストリアルデザイナーと呼ばれた、レーモンド・ローウィやノーマン・ベル・ゲッデスらによる流線型デザインが、マシン・エイジの理念を具現したものとされる。 この傾向は、39年のニューヨーク万博で頂点に達し、第二次世界大戦の勃発により次第に衰退していった。