何もしない
ジェニー・オデル(著/文), 竹内要江(翻訳), 2021, 早川書房
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これが、生産性至上社会への抵抗。『何もしない』発売中
大企業が人々の時間と注意を無断で搾取する注意経済(アテンション・エコノミー)がもっとも恐れているもの、それは、私たちが「何もしない」ことだ。
Attention Economy
複雑な時代
成果ばかりに価値を置くシステム内では芸術の存続が危うくなるという事実を考えると、それは文化にかかわることでもある。テクノロジーの新自由主義的な明白な運命とトランプカルチャーの両方に共通する傾向は、陰影があり、詩的で、はっきりとしないものごとに耐性がないということだ。「なんでもないもの」が許容できないのは、それらを利用したり占有したりすることができず、目に見える成果も出ないからだ。
本書は「何もしない」を実践するためのフィールド・ガイド。
何もしないをする
do nothing
私はテクノロジー反対派ではない。なぜなら、自然界の観察を可能にする道具から脱中央集権型の非営利ソーシャル・ネットワークまで、私たちが今ここに存在するのを助けてくれる可能性を秘めたさまざまな形のテクノロジーが世の中には存在するからだ。私が反対しているのは、企業プラットフォームが私たちの注意を売買することや、狭義の生産性ばかり神聖化して、ローカルで、人間くさくて、詩的なものを無視するようなテクノロジーのデザインや利用法だ。
ローカル
the local=その場
人間くささ
詩的
無用の用
自らの形態を資本主義的な価値体系にやすやすと占有されないようにする。
注意は伝染力が強い。
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実家で何もしない、の特訓中です
https://x.com/ariharamiyuki/status/1787000151208566948
在原みゆ紀