人権
古代～中世
→ 人は生まれながらにして守られるべき権利や秩序がある、という思想。
中世ヨーロッパ
教会や王権といった権力の抑制を求める動き。
1215年の**マグナ・カルタ（大憲章）**は有名な例。貴族が国王に対して自由や財産を守ることを約束させた。 近代（17〜18世紀）
市民革命と啓蒙思想の時代。
ロック（John Locke）：「生命・自由・財産は自然権」 ルソー（Jean-Jacques Rousseau）：「人間は自由で平等に生まれる」 アメリカ独立宣言（1776年）：「すべての人は平等に造られている」
フランス人権宣言（1789年）：「自由・所有権・安全・圧制への抵抗は自然で不可侵の権利」
現代
人種・性別・宗教などに関係なく、すべての人が持つ権利が国際的に確認された。
基本的人権の尊重
2025/07/29
そこで、私もプロフィールに「人権ファースト」という言葉を書いてみました。
書くときにすごいドキドキして冷や汗が出ました。
こんな重い言葉に耐えられるんか、と。
ロースクールに入学して初めての憲法・人権論の授業。 文学部出身の私は、「人権について勉強できる！」とワクワクしていました。ところが先生の言葉で頭を殴られたのです。
先生はこんな意味のことを言いました。
みなさん、人権と聞いて、ワクワクしていますか。
人権を守ると聞いて、誰の人権を思い浮かべましたか。
自分、自分の大切な人、自分が守りたい人。
違いますよ。人権ってそんな生易しいもんじゃないです。
自分の大嫌いな人、忌み嫌うようなことをした人を想像してください。
それは誰ですか。
幼い子供を殴り殺した人、虐殺をした人でしょうか。
そんな人にも権利があるってことですよ。
だから、人権の勉強ってしんどいのですよ。
衝撃でした。
何言うてんねん、この人は。
連続殺人犯なんてヒットラーなんて、あんなの人間ちゃうやん。
なんでそんな奴の権利を認めなあかんねん。
こんな授業は受けたくない。
私は先生の言葉に抵抗を覚え、重たい重たい気持ちで人権の勉強を始めることになったのです。
最終的に得意科目になりましたが、人権のことを学ぶときはいつも「嫌いな人間を認めなあかんのか」って覚悟して葛藤しながら頑張りました。
今、「人権ファースト！うまいこと言った！私も使ってみよう！」みたいな気持ちじゃなくて、「ほんまにこんな重たい言葉を書いてええんかな」と思っています。自信がなくなったらこっそりと消します。
「トイプードルファースト」のほうがよっぽど楽だから。
ロースクールで、どういう種類の人権がどんな状況でどこまで制限されていいのかダメなのか、みたいなことを延々と勉強しました。 繊細で難解だけど面白かった。
人権はお気持ちじゃないんですよね。
好きな人の人権は認めたくなる、嫌いな人の人権は認めたくない。
でも、そんな話じゃない。最初の先生の言葉の重さがわかりました。
確か、私の隣の隣に神谷宗幣くんが座っていたはずだけど、あの時、神谷くんは寝てたんかな。 関大ロースクールの評判も地に堕ちてしまったやん。
私は声を大にして言いたい。
「ロースクールの人権の授業は素晴らしかったです。神谷くんが寝ていただけです」
（もし起きていたのだったら、ローの記憶は抹消されたんやな、と思います）
参政党の「日本人ファースト」って、俺たちの好きな人の権利は認めて嫌いな人の権利は認めないぞ、というように感じる。
外国籍の人は排除する。
日本国籍の人でも3代さかのぼって帰化した人がいたらダメ。
LGBTなんていらない。男らしくない男、女らしくない女、いらん。 自分らの気に入らない思想を持っている公務員もいらん。
こいつもあかん、あいつもあかん。
拍手している人たちは、なんで無邪気にその「日本人」に自分は入れるって思えるんだろうか。
LGBT理解増進法やジェンダー政策について「イデオロギーの根幹に文化マルクス主義が！」みたいな奇妙な理屈をこねていたけどさ。
要するに、神谷くんが嫌いな人を嫌いたいだけちゃうん？
授業寝たらあかんよ。
目を覚まして。
おはよう。
https://gyazo.com/a9b865167cf59b67aef131ef2ac2f121
人権のことを学ぶときはいつも「嫌いな人間を認めなあかんのか」って覚悟して葛藤しながら頑張りました。
人権はお気持ちじゃないんですよね。
どんどん「日本人」の範囲が狭まっていく。
拍手している人たちは、なんで無邪気にその「日本人」に自分は入れるって思えるんだろうか。