ドラムレスでもドラムは鳴ってるんだよ。聞こえてないだけ。
ドラムレスでもドラムは鳴ってるんだよ。聞こえてないだけ。
宇多丸 極端なことを言えばドラムレスでもドラムは鳴ってるんだよ。聞こえてないだけ。ラップはパーカッシブな歌唱法で、一定のドラムパターンに対してリズムをどう再解釈するかと言うことなのね。だからラップが乗ると「このノリも出るのか!?」ということが起こり得る。最近のアンビエントな曲はラップの解釈の部分だけが残ってて、ビートは踊り手に委ねられてる音楽だから、それがフレッシュで面白いということなんだよ。 Mummy-D つまりヒップホップの主食はドラムなの。どっちかって言ったら、メロディはおかず。そこがわかんないのに「俺にはヒップホップは合わない」っていう人がいまだに多くて。そりゃ合うわけないよね、聴くとこが違うんだから。だから実はまだまだいろんな人がヒップホップにハマる余地があると思ってるよ。あとHUNGERはなんて言ってたっけ? 宇多丸 「ダメなラッパーは肉だ」(DJ MASTERKEY「ONE LIFE(WON LIGHT) feat. DEV LARGE, SUIKEN, NIPPS」の歌詞)みたいな(笑)。