『金融はリテールで復活する』
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さらに、インターネットバンキングの立ち上げ。
また、大手都市銀行の消費者金融業務への参入が実現。
規制緩和とIT技術の進展により環境が激変。
法人の金融部門が相手ではなく、個人顧客を対象とした、個人金融業務(リテールバンキング)
社内のカフェテリアでたまたまランチで同席した社長に、郵便局への再アプローチの計画を提案し、OKという回答を得た。とあり、したたかさを見習いたい。
大きな買い物はクレジットカード、小さい買い物はデビットカードという棲み分けがあり、2010年にはデビットカードの取り扱いが上回るだろうという予測。
実際は?
→2010年時点では、クレジットカードの取り扱い高が大きくリード。
シティバンクと郵貯との送金サービス網を相互接続したことによるインパクトは大きかった。 事業会社系の銀行
コンビニATM銀行の普及
こうやって主役が入れ替わっていく
既存チャネルとの混在
実は銀行は、社会の変化に合わせて絶えず変身してきている。顧客がひとりひとりの個人であることは、彼らの置かれた時代状況、そこから生まれてくる趣味嗜好をトータルにつかみ、スケールの大きな文明論的視点も視野に入れることが必要。 いわんやクレジットカードをや。
金融業の収益力は低く、銀行は効率性をより一層追求しなければならない。儲かる銀行にしていくことが必要である。 バンク・オブ・アメリカはほとんど無差別に、一挙に何百万枚というクレジットカードを顧客にダイレクトメールで送りつけというやり方で、リテールでの成功の道を邁進していた。 顧客の信用状況をまったく調査せずにカードを無差別に送るやり方では、カード決済ができない人が大量に発生し、不良債権の山を築いた。結果として、カード業務は貸し倒れ額の増加にみまわれ赤字となった。
当時、刑務所の中までカードを送ったという笑い話も。
シティバンクも1977年に、2,600万枚のクレジットカードをダイレクトメールで直接顧客に送りつけた。強引なセールスで300万人のカードの利用者を獲得した。しかし、バンク・オブ・アメリカの例にある通り、カード未決済額の増加。
終身雇用制度と年功序列賃金の崩壊が始まり、家計構成の変化が起こる。個人の家計構造が変化すると、結果として、伝統的な銀行業務の変貌とリテールビジネスの大きな成長を示唆する。
退職金の賃金化