『史上最強のサッカー日本代表をつくるために僕はベルギーへ渡った』
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シント=トロイデンCEOの立石さんの本
2020年にコロナ禍に襲われた時、ベルギーは国が社員の給料の最大7割を補塡してくれました。それ以上の支払い義務はクラブにはありませんが、社員の給料が満額となるように、我々は支払いました。試合もない、収入もない。決して楽ではないし、赤字も計上しました。そういった決断が社員との信頼関係や、クラブ内の一体感を強固にすることにつながったのだと思います。日本流の情というか、ウエットな部分は大切なことなのだと思います。 スポンサー収入
藤田も鈴木も今では日本代表選手ですが、Jリーグ時代は試合出場が限られる控え選手でした。彼らもまた、シントトロイデンで大きく成長したのです。多くの日本人選手を受け入れ、彼らが成長することでチーム力が上がり、ステップアップすることで経営も回る。我々がリーグ最低レベルの人件費で7年間も1部で戦い続けられているのは、そのサイクルがあるからです。
日本企業から多くのスポンサード
日本人選手のステップアップを後押しする
競合に勝つための選手獲得戦略
森重が強く求めているものは何なのか。給料なのか、環境なのか。それとも、別の要件なのか。こうした点を分析し、私は森重が日本代表で活躍するための具体的な計画を提示しました。育成プランや起用法に加えて、選手を取り巻く環境やサポート体制をしっかり整備できると強調したことが、彼の最後の決断に影響を与えたと思っています。 当時のFC東京には森重と同じ北京五輪世代の長友佑都、梶山陽平がいました。上のアテネ五輪世代には石川直宏、今野泰幸、徳永悠平がいて、下のロンドン五輪世代には権田修一がいました。チームを構成する各年代の選手たちの相関図を作り、FC東京へ移籍すれば、日本代表に近づくことができるという青写真を明確に示しました。 欧州内でステップアップすると、移籍金が一気に跳ね上がる
大前提として、マーケットに提供する商品に対する魅力と信頼性がなければいけません。Jリーグは欧州とは少し異なるサッカーをしているので、有望な日本人選手をシントトロイデンに連れてきて、欧州の人たちが好むような選手に仕上げていくのです。日本の良質な選手を欧州の人たちにとって使いやすく、「欲しがる商品」になるように少し手を加えていくような感覚です。シントトロイデンの役割は、それに尽きるといっても過言ではありません。 手を加える = デュエル、球際、1対1の局面で強くする 攻撃も守備も個人で完結する
まずは大風呂敷を広げる。
絵空事でもいいのです。いかにして既成概念や思い込み、常識の枠を取り払えるかが出発点になります。そこから逆算的に課題解決のアプローチを図っていきます。限られたリソースの中で、いかに競争優位を築いていけるかという点は、国内、国外に関係なく、ビジネス全般に通じる普遍的な成功哲学だと思っています。