『令和時代のアマチュア無線』
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月面反射
アマチュア無線には「月面反射」という通信手段があります。 文字通り、電波を月に当てて反射した電波で他のアマチュア無線局と交信するといいうものです。 ただ、月面で反射すると言っても反射する電波はごく僅かです。 月面反射通信を行うためには、かなり大掛かりな無線設備が必要となります。 業務用無線としての実用性はまったくないので、この通信方法を行っているのはアマチュア無線だけです。 また、月面反射できたかどうかどのように確認するのかと疑問に持つ方もいるでしょう。 月面に電波を飛ばすための周波数は電離層で電波が反射せず、宇宙からの雑音に強い周波数を利用します。 効率よく電波を飛ばすため、指向性の強いアンテナ(=特定の方向に強く電波を発するアンテナ)を使って、月面にアンテナを向けます。 この状態で電波が聞こえたら、まず間違いなく月面から反射された電波です。 ただ、月面から反射された電波はとても微弱でよほど注意していないと発見することができないことから、月面反射を利用した通信は事前に運用する時間と周波数を交信相手と綿密に打ち合わせています。 交信に必要な5つの道具
無線従事者免許証
アマチュア無線局免許
QSLカード
その他(アンテナやマイク)
資格
① 国家試験で取得する
試験内容
試験内容は「工学」と「法規」に別れています。 運転免許で言うところの「工学」が「車の構造」で、「法規」が交通規則というようなものです。 無線の最大の敵は「混信(=電波同士が重なり合い安定した通信をすることができなくなること)」なので、運用の仕方などが事細かに法律や規則などで細かく決められています。また、法律や規則を守って電波を出すためには、無線工学に関する基本的な知識が必要になるため「無線工学」も勉強する必要があります。「無線工学」は「電子回路の基本」から「電波の伝わり方」まで、様々な内容になっています。