『プロセッサの地政学、オペレーティングシステムの地政学』
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結果として、Intelはスマートフォン市場ではARMに完敗してしまったし、ついにノートパソコン市場でも、市場をARMに奪われつつあるのです。プロセッサに対する評価基準が、単なるクロック数や絶対性能から、「消費電力あたりの計算能力」に移りつつあり、それが、長年、消費電力が重要な市場で進化を遂げて来たARMにとって有利な状況を作り出しているのです。 機能vsスピード:CISCとRISCの基本原理と違い比較【備忘録-基本情報技術者試験対策 #26】 CISC(Complex Instruction Set Computer)は、プロセッサが多機能で複雑な命令セットを持つアーキテクチャです。 RISC(Reduced Instruction Set Computer)は、プロセッサがシンプルな命令セットを持つアーキテクチャです。
RISCプロセッサは、基本的な命令のみを持ち、それらを高速で実行することに焦点を当てています。プログラマーは、複雑な操作を複数の基本命令で組み立てる必要がありますが、その代わりに高速で効率的な実行が可能となります。
ソフトウェアはエンジニアリングでありながら、同時にアートでもあるのです。特にOSやフレームワークなどはその傾向が強く、基本的なアーキテクチャは、一人の優秀なエンジニアが、自ら実装しながら進めた方が一本の筋が通った良いものが出来るのです。PinkやCairoのように、最初から大勢のエンジニアをアサインしてしまうと、一つのことを決めるのに膨大な時間がかかる上に、「実装しながら決めていく」ことも難しくなります。 その結果、仕様の作成に膨大な時間と労力が費やされ、エンジニアたちの生産性は地に落ち、何時までたってもものが出せないデスマーチ状態に陥り、最終的には破綻してしまうのです。
Android
Microsoftのビジネスモデルが端末一台あたりのライセンス料をOEMメーカーから徴収するものだったの対して、Googleは検索サービスなどの広告料で儲けるものだったため、OEMメーカーから見ると、Androidの方が一見魅力的に見えたのです。それに加えて、パソコン・ビジネスでは、収益をあげたのはMicrosoftとIntelばかりだった経験から、Microsoftと組んでも良いことは無かろうと考えたメーカーも多かったのだと思います。 しかし、蓋を開けてみると、結局Android携帯で大きな収益をあげたのは、Googleと(チップを提供した)Qualcommばかりだったという、パソコンと同じような結果になってしまいました。