『タバコの煙、旅の記憶』
2024, 産業編集センター, 丸山ゴンザレス
https://gyazo.com/874ff4abe3dd611af02788759d3d57dc
危険地帯ジャーナリストであり裏社会に迫るYouTuberとしても大活躍中の丸山ゴンザレスが、旅先の路地や取材の合間にくゆらせたタバコの煙のあった風景と、その煙にまとわりついた記憶のかけらを手繰り寄せた異色の旅エッセイ15編。海外の空港に到着して一発目のタバコ、スラム街で買ったご当地銘柄、麻薬の売人宅での一服、追い詰められた夜に見つめた小さな火とただよう紫煙……。煙の向こうに垣間見たのは世界のヤバい現実と異国の人々のナマの姿だった。ウェブ連載を加筆修正し書き下ろしを加えた待望の一冊。
【目次】
01 銃の密造工房に漂っていた煙【フィリピン】
02 はじまりの煙【バンコク】
03 新しい煙の流れる風景を見つめて【バンコク】
04 安宿の天井に吸い込まれた煙【ニューヨーク】
05 マンハッタン・アンダーグラウンドの吸い殻【マンハッタン】
06 決め台詞で思い出す懺悔の煙【マンハッタン】
07 裏道に消えた煙【ニューヨーク】
08 夏空を見上げて、ただ煙を見送った【カリフォルニア】
09 世界の果てで眺めた煙【ケニア】
10 坂の上の白い粉【ボリビア】
11 取り残された夜【ブラジル】
12 喉に刺さった骨と沖縄タバコ【沖縄】
13 夜に漂う自由の残り香【香港】
14 パリで思い出す地下の記憶【パリ】
15 これから見る風景
○再会する旅人たち ―あとがきに代えて
https://youtu.be/5rw8NiON_fo?si=Y25gkcEXFEGIxkDV
積読チャンネル
フィリピン
タバコを吸う人同士の独特のリズム
マンハッタン
俺の方が正しいはずなのにものすごい敗北感
白いワニ
地下の地下
アーバン・エクスプローラー(都市冒険家)
ニューヨーク
日本でプッシャーと飲んだ時も、ブラジル、南アフリカ、ヨーロッパのどっかの国とか、いろんなところのプッシャーと飲んだ時にもどうしてだか、ピーナッツをつまみにビールを飲んだような気がした。はっきり思い出せないが記憶違いではないはずだ。口の中で砕いたピーナッツをビールで流し込み、続けてタバコを吸う感覚を何度も味わってきているからだ。体に染み付いた記憶に間違いはない。 どうしてプッシャーはピーナッツとビールを好むのだろうか。せっかくなので聞いてみたが、「知らないな。俺はゆっくり長く話すのが好きだからかな。あれは、長もちするだろ」とのことでなんの参考にもならなかった。
ピーナッツをつまみにビールを飲む。長持ちするから。
カリフォルニア
アメリカ、カリフォルニアのマリファナビジネスの最前線である。 2016年の住民投票でマリファナが合法化され、嗜好品として販売できるようになったカリフォルニア州。拡大するマリファナビジネスは「グリーンラッシュ」と呼ばれ新しい市場となって一気に拡大していった。
カリフォルニア州の大麻・CBDの合法化/法律/歴史について
https://cannabisinsight.jp/posts/America-California
カリフォルニア州は、嗜好用大麻と医療用大麻のどちらもが合法化されているアメリカの代表的な州です。1996年に医療用大麻の利用が認められ、2016年には住民投票によって嗜好用大麻も合法化されました。これにより、21歳以上の成人が自由に大麻を使用・購入・栽培できるようになり、同州は全米最大規模の大麻市場を形成しています。
ボリビア
コカイン
エル・アルト国際空港
標高:4,062m
富士山よりも高い
俺には何の懸念かわからなかった。危険とされる場所に飛び込むから、そこで見た現実に価値が出る。俺のように動くことでしか生み出すきっかけを掴むことのできない物書きにとって、どんなにリスクがあろうとも躊躇なく踏み込むことしかない。
現実に価値が出る
動くことで価値を生み出す
自分が好きでここまできた。自分が嫌ならいつでもやめることはできる。だからこそ、自分からギブアップしたくない。
沖縄県、与論島
風葬
ほとんどの風葬は戦前のことで、戦後は「墓地、埋葬等に関する法律」が定められたため廃止・禁止された。
沖縄タバコ「うるま」
喉に刺さった小骨のような後悔
おじさんになった今、若かった頃の後悔をしても意味がない
香港
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/2014年香港反政府デモ
「雨傘革命」「雨傘運動」
パリ
地下空間を歩き始めて2時間が過ぎたぐらいで、ようやく目的の場所に到着した。そこは葛飾北斎の富嶽三十六景をモチーフにした見事なグラフィティのある場所だった。通称ビーチ。ここに来たかった。参考資料を漁っている時に釘付けになったアート作品である。