NBA
バスケット米NBA、配信はドコモ+Amazon 日米協業でファン拡大
NTTドコモが10月から米プロバスケットボールNBAの中継を動画配信サービスの「Lemino」で始める。米アマゾン・ドット・コムも既に全世界での配信権を取得済み。NBAジャパンの渡邉和史代表は、日米の巨大企業の相乗効果でファン拡大が見込めると期待する。 ――昨季までは楽天グループが国内の配信権を持っていた。
「楽天は素晴らしいパートナーだったが、アマゾンとの契約により独占配信ができなくなった。NBAとしてより多くのファンに見てもらう使命があり、昨年12月以降に7社ぐらいと話をした。皆さんに前向きに検討してもらった」 ――ドコモを選んだ理由は。
「一番条件が合ったし、配信だけでなく様々な形でバスケットを広げるという方向性が合致した。ドコモの利用者数や(同社が運営会社に出資する)名古屋市のIGアリーナの活用にも魅力を感じた」 ――ドコモの新料金プラン「ドコモMAX」の契約者は追加料金なしで視聴できる。60試合以上の独占配信を行うアマゾンとどう共存していくか。
「ドコモとアマゾンは(動画配信やポイント事業で)協業しており、相互送客してもらえるメリットがある。ファン層でも競合せず、親和性は非常に高いと思う」
「アマゾンの(月600円の)プライム会員には、アニメなどを視聴している人にエントリー層として気軽に試合を見てもらえる。ドコモではその次のライト層を広げられるとにらんでいる。アマゾンでは(全試合を視聴できる)NBAリーグパスを買ってもらうことでコア層も狙える」 ――ドコモとの契約年数は。
「複数年でやらないとファンが定着しないという点ではドコモと合意している。アマゾンとの11年契約と同じくらいの長期でともに歩めればいい」