光学迷彩
稲見教授が研究室に入った時、渡されたのが「攻殻機動隊」の漫画でした。「『攻殻』を読み、その世界観を体に染みこませていなければ、研究室の会話についていけなかった。『攻殻』は、まさに教養書でした」と振り返ります。
稲見教授は「SF作品は、頭の中の考えを研究室内外の相手に分かりやすく伝えるためのツールにもなります」と言います。 例えば「ガンダムでいうと○○みたいな感じ」という言い方をすれば、詳しい背景の説明をせずにメッセージを伝えられます。そして、日本生まれのフィクションはいま、研究者にインスピレーションを与えたり、一般の人に研究成果を説明したりするツールとしてどんどん浸透しています。