『SFプロトタイピング SFからイノベーションを生み出す新戦略』
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著者:宮本道人, 難波優輝, 大澤博隆
SF, SFプロトタイピング
SFを通じて未来をプロトタイプし、そこからの逆算=バックキャストで製品開発や組織変革の突破口を開く。
SF思考
2050年の決済はどのようになっているか
社会とユーザーがどう変わるか。
デザイン思考とSFプロトタイピングの違い。
前者は、積み上げ型で考えるため、確実度は高いが跳んだ発想が出づらい。
後者では、時間軸が違う。20-30年後の未来を描く。そうすると、未来の30年後のユーザーニーズを考える必要がでてくる。また、考える時間軸が長いため、社会全体の世界観を作らないといけない。
難波 ビジョン思考の手法を使ってアウトプットをするときの方法は、どのように決めているのでしょうか?
佐宗 アウトプットの形は目的によって変わってくると思います。会社のなかで自分たちが望みたい未来を提示して、ビジョンを組織の方向性を動かしていくための動力源にしていくような目的だと、ワクワクするようなありたい未来の物語を、冊子や社内イントラで出していくのが合っていますね。また、いまの常識に対して「これでいいんだっけ?」と疑問を投げかける場合は小説のようなフォーマットが合いますし、株主や一般消費者が理解しやすいものをつくりたいなら絵や写真ぐらいがちょうどいいと思います。
シナリオ・プランニング
具体的にどうしたかというと、我々はまず、各項目同士の相関係数を調べた。その結果として、信頼性と提案を進めるかどうかの判断の相関性は弱く、それよりも、挑発性や新規性、楽しさが事業提案を進めるかどうかの判断と相関していることがわかった。つまり、ビジネス提案としては、提案自体の信頼性よりも、提案の新規性、楽しさのほうが事業の成否を判断する上では有効である、ということである。考えてみれば当たり前だが、まだ社会で実装されていないアイデアが、現在の社会から見て信頼性がないのは、アタリマエのことであり、そんなことよりも提案の挑発性や新規性、楽しさの方が、新しいビジネスを進める上では重要ということである。そして、SFプロトタイピングには少なくとも、そうした新しいビジネス提案につながる、挑発性、新規性、楽しさの高いアイデアを生み出しやすい可能性がある。