『スマホ脳』
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著者:アンデシュ・ハンセン
インフォデミック
感情は生き延びるための戦略。
ネガティブな感情はポジティブな感情に勝る。人類の歴史の中で、負の感情は脅威に結びつくことが多かった。そして脅威には即座に対処しなければいけない。食べたり飲んだり、眠ったり交尾したりは先延ばしにできるが、脅威への対処は先延ばしにできない。強いストレスや心配事があると、それ以外のことを考えられなくなるのはこれが原因だ。私たちの祖先は、明るい希望よりも脅威の方がはるかに多い環境に生きていた。負の感情を頻繁に感じるのは、ほとんどの言語で負の感情を表す言葉の方が多数あることからも見て取れる。
「闘争か逃走か」
つまり強いストレスにさらされると「闘争か逃走か」という選択しかなくなり、緻密なプレーをする余裕はなくなる。迅速な判断を下そうと「エラーチェックモード」に入った脳にとって、最優先なのは瞬時に問題解決することだ。社会的に緻密な行動ではなく。すると、自分を取り巻く環境内で発見したエラーに激しく反応してしまう。その結果、些細なことでも強い苛立ちを感じるようになるのだ。「なんで靴下が床に転がってるんだ?」というように。 強いストレスにさらされると、周囲に気を配る余裕もなくなるので、堪忍袋の緒も切れやすくなる。一方、心が満ち足りていると、人は警戒を解く。脅威を前にした脳にとって、警戒を解くことは優先順位の最下位だ。だから、強いストレスにさらされ続けると精神状態が悪くなる。もうひとつ脳が優先度を下げる機能は、長期記憶の保存だ。記憶というのは、脳の異なる領域の間に繫がりができることで作られる。それを担当するのは、海馬という脳の記憶の中心地だ。その繫がり──つまり記憶をしっかりさせるために、海馬はできたばかりの記憶回路を通して信号を送る。しかし、ひどいストレスを受けているときはそんな余裕がない。その結果、ストレスにさらされている時期は、記憶があやふやになることが多い。
緻密なプレーができなくなる
キレやすくなる
記憶があやふやになる
未来を予測する能力は、私たち人間が持ついちばん重要な特性かもしれないが、おかげで見たくないものまで想像できてしまう。クビになるかもしれない、捨てられるかもしれない、家のローンを払えなくなるかもしれない。そんな理由でストレスのシステムが作動するのは、知性を得た代償だ。現実の脅威と想像上の脅威を見分けることが、脳にはできないのだ。
感情を言葉で表せることが大事。
ストレス関連の苦しみは治療よりも予防の方が容易。
ドーパミン=報酬物質。更に重要な役目、何に集中するかの選択。
ご飯を食べるシーン
テーブルに食べ物が出てきて、それを食べるという選択。行動を促す→ドーパミン
美味しいと感じる=エンドルフィン(体内のモルヒネ)
スマホでもドーパミン量が増える。
Notification
周囲の環境を理解するほど、生き延びられる可能性が高まる──その結果、自然は人間に、新しい情報を探そうとする本能を与えた。この本能の裏にある脳内物質は何だろうか。もうおわかりだろう。そう、ドーパミンだ。新しいことを学ぶと脳はドーパミンを放出する。それだけではない。ドーパミンのおかげで人間はもっと詳しく学びたいと思うのだ。
休日散歩しているのは、無意識にドーパミン増やそうとしているのかな。
報酬システムを激しく作動させるのは、
お金、食べ物、セックス、承認、新しい経験のいずれでもなく、
それに対する期待
何かが起こるかもという期待以上に、報酬中枢を駆り立てるものはない。
『デザインされたギャンブル依存症』
スマホを見るたびに新しい情報があるかもと思ってしまう
脳のハッキング
人間はマルチタスクができるように設計されていない。
注意残余
作業記憶(ワーキングメモリ)
デジタルデトックス
→デジタルウェルビーイング、ウェルビーイング
ダンバー数
自分のことを話ししたい欲求。
SNSを使うから人生の満足度が下がるのか、人生の満足度が下がるからSNSを使ってしまうのか。
因果関係
『「原因と結果」の経済学―――データから真実を見抜く思考法』
ミラーニューロン
他人がどう感じているか、を理解することもできる。体性感覚野。
痛みだけでなく、喜び、悲しみ、恐怖なども。
脳のミラーニューロンを最大限に機能させるためには、他人と実際に会う必要がある。演劇や映画を観ているときのミラーニューロンの活動を計測すると、「IRL(現実の世界)」で人と会うときほどミラーニューロンが活性化されることはなかった。人と会うのの次に活性化するのは演劇鑑賞だった。映画鑑賞に同じ効果はなく、ミラーニューロンは活性化されるものの、目の前で何かが起きているときほどの強さではない。映画のスクリーンやパソコンのモニターで何かを見ても、他人の考えや気持ちを本能的に理解する生物学的メカニズムに同じだけの影響はないというわけだ。
→共感することは人間の重要な特質の基盤。
他人の苦しみが抽象的なほど、理解することは脳にとって複雑な作業になる。
誰かの肉体的な痛みはイメージしやすいが、精神的な苦しみはイメージしづらい。
ナルシズムの伝染
スマホのアプリを見てほしい。色鮮やかで、アイコンはシンプルではっきりしている。まるでスロットマシーンのように見えるのは偶然ではない。どの色が目を引くのかを行動学者がじっくりと研究した結果だ。「スナチャ」と呼ばれるスナップチャットはスロットマシーンを真似ていて、新しい画像や通知を見たければ、スクリーンを下に引っ張らなくてはいけない。おまけに更新されるのに1秒くらいかかる。まさにスロットマシーンのバーを引くときのように。「チェリーが3つ揃いますように!」それでどうなるかというと、不明確な結果に対する脳の偏愛が作動するのだ。 ツイッターにも独自のテクニックがある。スマホでアプリを立ち上げると、青い画面の中で白い鳥が何度か羽ばたいて、スクリーンを埋め尽くすほど大きくなる。それから突然、ツイートがすべて現れる。これはログインに時間がかかるわけでも、接続状態が悪いせいでもない。待たせることでスリルを増加させているのだ。この遅れは、あなたの脳の報酬システムを最大限に煽るよう入念に計算されている。SNSのプッシュ通知やチャットの着信音がどれも似たような音なのも偶然ではない。友達がチャットを送ってきたと思わせ、社会的な関わりを求める脳の欲求をハッキングしているのだ。実際には、あなたに何かを買わせようとしているのかもしれないのに。
ローディング時も工夫する。
『デザインされたギャンブル依存症』
フェイクニュース
睡眠障害多くなっている
運動というスマートな対抗策
自然主義的誤謬
雑な超要約すると、スマホによって記憶力や集中力が下がって、うつになりやすくなっている。スマホを遠ざけ、運動をしよう。