本を読む理由
他人がした経験、遭遇した出来事を追体験できる
他人がした調査、実験、思考、論証を理解、検証できる
本を読むという短い時間で他人の人生を追体験するのは、限られた自分の人生をより長く生きたかのようにするということである
エピソード:28歳の頃インターネットのないパキスタンの険しい山道を片道3日間バスに揺られながら考え事をしていた。とある市場での #取引 ボットのための #アルゴリズム を思いつき、いろいろな状況を考えて机上で試してみて、日本に帰ったら過去データを噛ませてあわよくば実運用してみようと結論づけた。帰国後、過去データを噛ませるが、大して成果は出ない。ある日ふと思い立ち本屋の #投資 コーナーに行ってざっと探してみると、全く同じ投資法を勧める本が出てきた。そしてその投資法に対する評判はインターネット上に溢れていた。ここで、3日間を費やした人生が他人の追体験に過ぎなかったことに気づき、知識を得ることの大切さを思い知った。定期的な読書から知識を得始めるようになったのはこの旅行から2ヶ月後のことである。 なぜ本なのか(これ以下はあまり網羅的ではない)
本は他の形態よりも比較的内容が担保されている
出版社が著者の執筆力を信頼しているという前提がある(自費出版でない限り)
著者名が出ている
名前を出して公表し後々に残るものであり、同業者に見られるので下手なことはかけないという世間体があると思う
公正な競争の結果を参考にできる
ベストセラー、売上何部、何刷といったもの
本屋での置かれ方
古本屋で見かける頻度
手にとって内容の一部や全体像を確認してから購入できる
映像や音声の形態ではザッピングが難しい
自分のペースで読める
途中でふと他のことが思い浮かび頭の中の別の事柄と結びついてより血肉となる
(全く関係ないことが浮かびただ戻ってくるということも多いが)
映画など次々と出来事が起こるような状態だと、体験する自我はあれど記憶する自我がない