分人
そこで人格の制作実践ですよね。マリリンが『贈与のジェンダー』(1988)その他の場でやっている仕事はとても素晴らしい……。彼女とその同僚がメラニシアを中心にやった仕事でしたけど、ありとあらゆる世界の制作実践と概念のシステムをよくぞ前景化し、身近なものにしてくれました。あと、現実世界での実践、それに人格をつくる実践と分人(dividuals)/個人の違いに関する概念装置もですね。個人を生産するのは再生産=生殖です。分人を生産するのは、身体構成要素を形成する状況のなかで起こる、個人の場合とは異なる種類の、物質的交換です。【訳註16】 こういったこと全部が、世界のなかで大人として、大人のフェミニストとして存在する上で基本だと思ってきました。