チェンジング・セイム
変わってゆく同じもの(The Changing Same)──アフリカ系アメリカ人の偉大な詩人/作家、アミリ・バラカ(リロイ・ジョーンズ)が『ブラック・ミュージック』という著作のなかで黒人音楽の核心を捉えたあまりにも有名なコンセプト。つまり、アフリカ系アメリカ人のピープルの民族意識、宗教性/世俗性、(奴隷としての)記憶、ブルース衝動(インパルス)、愛、エモーションは、ブルース、ゴスペル、R&B、ジャズ、ファンクと音楽形式が変化しようとも、歌や演奏、サウンドやリリックに表出する。だから、変わってゆく同じものであるテクノやヒップホップもある、という気高く壮大な思想だ。