EP「Bones」コンセプトメモ
音源(wip)
内容面
イメージ
「黒人が僕だったら」
「僕が黒人だったら」ではない
自分たちのなかのディアスポラ性
当初は「早朝の青白いムード」をイメージしていたが、作るにつれ「昼間の白い光」みたいな質感に
曲ごとのイメージカラー:
Bones: 白
sick: 白、原色ではなくもともと白い物体(石?)みたいな白
Lala#1: 白+シアン
曲のテーマ・内容
背骨、骨
ブラックミュージックを昇華・消化するとき、表面的な特徴を完コピするのではなく、そのコアにある抽象的な力学(コール&レスポンス)を汲み取れれば、表面はどんな形でもいいのではないか。
その「抽象的な力」=音楽の背骨、Bones
今ここにあるものから目を背けていた状態から、「今・ここ」を言祝ぐことへの移行を描いている
「いま・ここ」の祝福 (Blessing)
「いま・ここ」を生きている自分の身体への祝福
それを実現するものがリズムであり、踊りであり、グルーヴである
祝福、祝祭性
個人的な祝祭、プライベートなゴスペル
ノることが社会的な文脈から解き放ってくれる
音楽性
コールアンドレスポンス
抽象的なレベル:宗教以前の祝祭性、集合的な興奮
ダルであり、ダンスである
https://youtu.be/mVH_wxk9ZtE
踊りとdullさが一つの部屋の中で起こっている感じはめっちゃ共鳴する
「個人的な祝祭」みたいなものとも取れる
ストーリー性・意味性を排している点も共鳴
「今・ここ」性
一発録り
バンドで演奏をすること自体の快楽、祝福
ある場所・ある部屋・ある環境で全員が集まって同時に動くことによって生まれる「匂い」みたいなものを出したかった
音楽的なリファレンス
Amnesty - Liberty
https://youtu.be/wq59tpOFW3s
https://www.youtube.com/watch?v=kU0SmxKucCw
https://youtu.be/ZdHH4-6q000
https://youtu.be/zySVXOsrd6Y
https://youtu.be/O0dLpnLBcKk
Frank Ocean
https://youtu.be/azgDZ-TBCzk
思想面
前提:「コンセプト・意味・物語」から「かたち」へ
コンセプトやテーマを決めてそれに合わせて作る、というスタイルではなくなってきた
目の前で生まれた「かたち」の連鎖反応にまかせて曲が生成する
「意図のなさ」
音楽はほかの対象を表現するツールではない
音がつながっていく、「かたち」の連鎖に任せる
「手の内を持たない」「バカさ」「素朴さ」
「何かを秘めている」「手の内を明かしていない」「実は…」みたいな含みをもった表現をやめる
表面にあるものがすべて=「バカさ」
純粋に「その人でないから」再現できない音楽が結局強い
持っている身体の違いそれ自体をきちんと受け止め、享受する
無意味性
恣意性や意味・意図が強く乗せない
ストーリーに頼らない
抽象性
具体的な「記号」「参照」がない
ジャケをどうしたいか
生産者の顔としてのジャケ、作品が作られたプロセスの一場面を切り取る
ジャズのジャケットが好き(佐藤)
演奏した奴らが映っている
https://scrapbox.io/files/68750f68e22030a68ec38622.png
DJシャドウ「Endtroducing...」(野崎)
https://scrapbox.io/files/68750f6a1909360661840e72.png
こうした作品では「生産者の顔」としてジャケがあり、演奏や制作のプロセスの一部が切り取られている。嘘がない
最近のうちらは「農業的に曲を作っている」と言えるかも?
そうした意味でも、必要以上に着飾ったり、奇抜な内容の写真にはしたくない
だとしたらレコーディングをした羽鳥スタジオで撮るべき?
その他、未整理メモ
キーワード
いま・ここ性
かたちは思考する(平倉圭)
構造の生成
ベタさ
ボカさず、メタに逃げない ただいい曲を作る
真面目さ
物質性
テクスチャ
手触り
素朴さ
ジャンルがない
自分らしかいない、コミュニティがない
ディアスポラ性にもつながる
ライブ
Lala:すげえだろ、という気持ちでやっている
ある種のドヤ顔としての顔入りジャケット
表面的なインプロやリックを弾かない
匿名性への逃げの必要がなくなった
ドヤれるクオリティ
覚悟
sick