世界は贈与でできている
#読書メモ
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資本主義的な交換論だけで説明のつかないものを贈与という
贈与は、被贈与という負い目によって発生する
cf. トマス・アクィナス
cf. 親に育ててもらったという贈与から、自分の子どもにも与えたくなる
贈与は、ダブルバインド的な性質を持つ
ex. 年賀状 これは返信不要です・返信を期待しています　という形でどちらでも負い目を感じうる
こうして贈与は呪たりうる
呪たりうる性質を避けるためには、贈与をしたものはそれが贈与であることを伝えてはいけない
贈与における最大の論点は、被贈与者が想像力を持っていかにして「受け取った」ことに気付くか
それに気付くための道具が求心的思考だったり、言語ゲームという考え方
cf. ウィトゲンシュタイン
求心的思考
自明の常識・合理性・自然現象を前提に考える
前提がしっかりしているからこそ、アノマリーに気づくことができる
逸脱的思考
「常識を疑え」の考え方
根本的問いかけの日常化（例；SF的発想＝地球の自転がもし止まったら）