「ホラ吹き」の語源
皆さんは「ホラ吹き」の語源を知っていますか?
そもそもその言葉自体を知らなかったという人もいることでしょう
意味としては、物事を大袈裟に言う人のことを指します
ホラ吹きの「ホラ」は漢字で「法螺」と書き、法螺貝に細工をした吹奏楽器のことです
ということで語源を紹介しましょう
法螺貝は、山伏が山中での連絡や獣除けに用いたり、軍陣が進退の合図に使用されたもので、見た目以上に大きな音が出ます
そこから、意外な大儲けをすることを「ホラ」と言うようになったという説があります
また、法螺貝は山谷の地中に棲み、精気を得て海に入り、その際に山が崩れ洪水が起こるという俗信があったようです
ここから近世初期には「ホラ」が意外な大儲けをするという意味で用いられるようになったとも言われています
どちらの説も共通して、「意外な大儲けをすること」が法螺貝と関連づけられていますね
おまけ
アメリカ合衆国にはホラ話の民族的伝統(tall tales)があるようで、アメリカ人の性格やユーモアを規定するうえで重要な要素となっているようです
"tall tales"は直訳すると「背の高い話」となりますが、これは「ホラ話」という意味を持ちます
上手いこと訳すとしたら、「大げさな話」になるのでしょうかね
これは19世紀、開拓民や猟師、船乗りたちの間で生まれたようですね
ヨーロッパで特に知られているのは「ほら吹き男爵」ことミュンヒハウゼン男爵が活躍する、『ほら吹き男爵の冒険』です
実在する人物であるミュンヒハウゼンのエピソードに、民衆の間で語り継がれていたさまざまなほら話が集合して作られていったもので、1785年にルドルフ・エーリヒ・ラスペが英語で出版、その後ゴットフリート・アウグスト・ビュルガーがさらに洗練された形にリライトして1786年にドイツ語版を出版したようです
とまあこんな感じです
知っておいて損はないですね(本当にそうか...?)
ではまた