エオリアの7度
#Chord
#dominant_chord
メジャーキーのときにVmを使う技
https://musicsounds.art/aeolian7th/
古典和声が成立した時代のクラシック作曲家にとって、Natural minor scaleは自然ではなくむしろHarmonic Minor Scaleこそが短調においての基本的な姿と考えられていました。ナチュラルマイナーを使うことは導音がないため、むしろ特殊な用法と考えていたといいます。
具体的には古典和声においてはVmや♭VIIといったドミナントコードでlead noteがない事は避けるべき事でした。この使われないナチュラルマイナー=エオリアンの持つ7度の音をエオリアの7度音といい、これらのエオリアの7度音を含むコードはエオリアのIII、エオリアのV、エオリアのVIIと呼ばれ、特殊な音遣いとされていました。古典和声において導音を伴わないVmや♭VIIは特殊な和音なのです。
Vmの構成音は V, ♭VII, II, IV だが、dominant motionしたいならば♭VIIでなくVIIであるべき。そこをあえて♭7thを使う技。
例えば、Cアイオニアンスケールにエオリアの7度を加えるとミクソリディアンと同じスケールになります。しかし、発生の経緯が「メジャースケールの5番目の音から並び替えた」訳ではないため、スケールの用法も異なります。
つまりI7はMixolydian scaleであるが、これはエオリアの7度ではない。
エオリアの7度を組み込んだメジャースケールは、元のMajor Scaleに基づくメロディーとコード進行を構成します。Cメジャーで考えれば、ドミナントはG7ではなくGm7、メロディーでもシ♭を使います。このシ♭はCAeolian Scaleの7度からの借用であり、これが典型的なエオリアの7度の使い方になります。
Aeolian Scaleの7度、つまり♭VII7 chord。構成音はbVII, II, IV, bVI
code:Vm→I.abc
X:1
M:4/4
L:2/4
K:C
V:Chord
V:Bass bass
V:Chord "I"C'EG "V7"GBDF|"I"C'EG "Vm7"G_BDF|"I"C'EG|
V:Bass C,G,|C,G,|C,||
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