InnerSource is a marathon not a sprint –SAPs Journey
https://www.youtube.com/watch?v=xMgH6LV3NR4
2022年時点で50年に及ぶ歴史のある企業
様々な技術や開発手法に各部門が適応し、技術的な多様性が生まれると、それがサイロとなる
一方で、そのような状況では、InnerSource を活用して学習の機会を提供できるようになる
SAP社の InnerSource 適応の歴史
2006年にオープンソースの方法を利用したプラットフォーム開発 + SAP Forge (社内SourceForge 的なもの?) が導入された。当時は InnerSource という言葉は存在しなかった。
2012年 に InnerSource の名前を関したプロジェクトが2つ生まれた
2018年に OpenSource Program Office ができた → 2019年に InnerSourcing 適応を促進するために OSPO 主導で新規グループが立ち上げられた
OSPO はどのように InnerSourcing を促進しているか?
InnerSourcing のプロモーション
InnerSourcing だけをトピックに社内イベントを行っている (InnerSource Days 2022)
外部の人も呼ぶ
反応は良い
ナレッジベースの構築とメンテナンス
社内向けの知識をまとめるウェブページ
Beginner's Guide
myths and concerns (よくある誤解のFAQ的なもの?)
社内パターン
自社のコンテキストによりアジャストしたもの
汎化させたら Upstream = InnerSourceCommons の InnerSource Patterns にコントリビュートするのもアリ
コンテンツキュレーション
InnerSource に関する社内向け/社外向けを問わない blog post やスライド集
プロジェクトの相談役になる
ツールを作る
InnerSource Projects Portal
2021年に社内向けに InnerSourcing 意識調査をしたところ…
のびしろ
11%のエンジニアが InnerSource プロジェクトにコントリビュートした経験がある
一方で92%の人がコントリビュートに興味がある
つまりとても伸びしろがある! (SAPでもそうなのか…
モチベ
仕事上で必要となったり、依存先だったりすることもあるし
個人的な関心、勉強したいことであったりもする
なにが InnerSource 参加への障壁となっているのか?
プロジェクトが見つからない (project portal があるけどまだまだプロモーションしないといけない...!!)
時間がない
OSS スタイルの働き方に馴染みがない (これもプロモーションしないといけないポイントだね)
そもそもうまくいってるの?
もっとプレゼンテーションやコンサルティングをやってくれ、というリクエストは増えている
このトークを聞いた人に理解してほしいこと
時間がかかる。文化の変革だから
いろんな試みが居る
会社のDNAに組み込まれるまで継続的に支援せよ
多くの開発者が興味を持ってくれている