20220415労働経済学
参加者:大塚さん
前期は、川口大司『労働経済学』有斐閣を用いる。
シラバスの紹介
第2回:労働経済学とは?
もちろん労働問題を扱うが、それ以外にも、関連する分野は多い
教育、医療など隣接分野を同時に研究する学者も多い(使う道具がほぼ一緒だから)
第3回:労働供給
働く側がどのような時に、何時間働きますか?
そもそも正規雇用(正社員)のように、会社のルールとして労働時間が決まっている場合とアルバイトやパートのように働く側がある程度自分の要望を聞いてもらえる場合とでは状況がかなり違うことに注意
まずは時給が相場としてある程度決まっていて、働く側も雇う側もその時給を前提として、どのくらい働くのかまたどのくらい働いてもらうのかが決まるような世界から考え始める
第4回:労働供給の応用
第5回:労働需要
企業側がどのくらいの時給なら、どのくらいの労働者を雇うのか?
第6回:労働市場の均衡
需要と供給のバランスが取れる状況
最低賃金+非金銭的報酬
第7回:保障賃金仮説(+効率賃金仮説)
仕事の辛さによって相場の賃金がどのくらい違うのか
他にも将来に活きる経験を得られるなら時給が低くても働くかもしれない
第8回:教育と労働市場
中卒、高卒、大卒で賃金はどのように違うのか
またなぜ違うのかを考える
学校で学ぶことでできることが増えた→人的資本が蓄積された
能力が高いことの証明になる→シグナリング仮説
第9回:技能形成
On the job trainingやOff JT
配置転換を通じて適材適所を探す
大企業でも転職や中途採用が当たり前になってきた
中小企業ならば、以前から「日本的雇用慣行」とは違い、転職は当たり前だった
第10回:性別による違い
女性は男性の7割の時給しか得られない
解消するためには何が必要か
差別是正措置
第11回:これからの日本社会と労働経済学
雇用に関するルールはどう変わるのか?
解雇に関してなぜ規制があって、どのようにこれからルール変更が必要なのか
第12回:規制の役割1→最低賃金
雇う側が限定的であり、賃金決定に影響力を与えることができる場合、安い時給で少ししか人を雇わない→最低賃金を導入すると、社会的に望ましい状況に近づく
第13回:外国人労働者
日本人の雇用を奪うのではないかという懸念と人手不足だから必要だという議論が交錯していた
第14回〜第15回:相談で決めましょう
数学の確認
1, 縦と横の和が $ 10 の長方形を考えます。面積が最大になるのは、縦がどのような長さのときでしょうか。
2, 独占企業の利潤最大化を考えます。この企業が直面している需要曲線は $ 0 \leq p \leq 1 の範囲で $ q = 1 − p であり、 生産にかかる限界費用は $ c 円で一定です。ただし $ 0 < c < 1 です。