2022-02
2022年度ゼミナール第二次入室試験の講評
安藤ゼミの入室試験(第2次)を受けていただいた皆さん、ありがとうございました。今回、13名を合格者として決定しました。第1次と合わせて、ゼミの第4期生は19名で活動していくことになります。
第3次以降での募集は行いませんが、残念ながら合格とはできなかった学生もいることを踏まえて、どのような判断基準で合否を決めたのかを皆さんにも理解していただきたく、簡単に説明したいと思います。
まずは第一次の講評をご覧ください(第一次試験の講評)。ゼミホームページ等でも第一次試験における判断基準を公開していたにもかかわらず、そこで挙げられていた判断基準が第二次でも満たされていない受験生が残念ながら複数みられました。 1. エントリーシートの提出
まず日時を限定して、エントリーシート(ES)の提出をお願いしました。必要な項目がすべて記入されているだけでなく、質問の意図を的確に捉えて、丁寧な回答がされているESは高く評価しました。一方で、回答欄に記入はされているものの、質問されている内容とはずれた回答も見られました。いきなり記入するのではなく、このESを作った人が、それぞれの項目において何を知りたいと考えて質問をしているのかをまずは想像してみてください。
また学生の中には、提出期限までの提出がなく、担当教員からの期間延長を知らせるメールを受けてESが提出されたケースがありました。連絡が不十分であったり遅くなったりする学生については、これから一緒に3年間の活動を進めていく上で、やはり不安があるという評価になりました。
2. 面接での質疑
質問に対して、回答するまでに時間がかかり、その間は無言になってしまうケースがありました。しっかり考えてから回答することも重要ですが、無言のまま時間が過ぎてしまうのは(特にオンライン面接の場合には音声が届いているのかも含めて)面接担当者側も心配になるので、ひとことコメントをしてから考えた方が良いでしょう。また事前にどのような内容を質問されるのかを想定しておくことも必要です。
ゼミの活動において、ミクロ経済学の知識や考え方を多く使うことから、面接ではミクロ経済学Iの内容について担当教員から質問しました。この質問にきちんと回答できた学生は全員合格としています。一方で、自分が受けたミクロ経済学Iの担当教員の名前が答えられない、また基礎的な内容についても回答できない学生については、これまでの学習内容に不安を感じることにもなり、評価が低くなりました。
3. 全体を通じて
全体として、受け答えや言葉遣いがしっかりしているか、質問に対して丁寧な回答ができているのかは重視しました。
皆さんはこれからの人生で数多くの面接に直面することになります。ぜひ今回の経験を今後のために有効活用してください。
2021年12月24日 日本大学教授 安藤至大