言語哲学がはじまる
『言語哲学がはじまる』野矢茂樹, 岩波新書, 2023
フレーゲ、ラッセル、ウィトゲンシュタインによる、「言語とは何か」という言語哲学を親しみやすい平易な言葉でつづった入門書。親しみやすいです。平易です。読んでる方は息切れしましたが…… タイトル通り本文の読了をもって、ようやく言語哲学がはじまります。
ウィトゲンシュタインの『論理哲学論考』を手に取るときの副読本としておすすめ。平易だよ、本当だよ。でも先に同著者の『入門! 論理学』(2008)を読んだ方がいいかもしれない(これはオールタイムベスト)
これは本書『言語哲学がはじまる』が扱う範疇を越えた「語りえぬこと」だが、存在しない事実を書いた文章、たとえば小説の「真偽」「価値」についても知りたい。