幽霊
*作中での扱い方
死んだら今生で終わり、幽霊はない
日本で主に信じられている宗教の教義に幽霊はいない
(ぜんぶの経典を読んだわけではないから知らんが)
つまり「死者の幽霊が現れる」ことはない
あらゆる宗教の経典に載らない、定義されず、語られることの無い、語りから零れ落ちたものはいる=悪魔 形もなく名前もない
バックボーンもない(なぜ、いま・ここにいるのか分からない)
姿・名前・理由を持たないので像を結ばない
彼らは自己像を求めている
「誰々が未練を残してここで死んだ」というエピソード(姿・名前・理由)を、その存在(まだ存在しない)が盗む
盗める根拠:「未練を残した死者は幽霊になって化けて出てくる」という人々の認識の流布
そうして存在は「誰々の幽霊」に成り代わる
当人ではないが、当人のエピソードを引き継いだスワンプマン