同人誌デザイン
文芸同人誌のデザイン基準のレベルインフレが起こりつつあるとしたら、人件費タダで山川夜高の作品のデザインをしていることに対してちょっと責任を感じる。
興味をもって趣味でデザインをやるとしても、職業的なデザイナーでない人が職業デザイナーレベルになるにはメチャクチャ勉強しないと無理なわけで、その学習コストは自分の作品のブラッシュアップに費やすべき。
もっと言えば職業デザイナーの作品との溝は絶対に埋まらない。溝を埋めるのはデザインではなく、作品自体の力量とか、作家の情熱(が伝わって読者が抱く好意)。
でも「デザインが良い」が業界標準になるのは残酷だと思うんだよな。
溝は埋まらないから。
でも表紙のデザインとかに気を払っていない人の文章は、文章自体にも気を払われていない=ヤバいことがあるんだよな。
デザインに気付くような客観性がないから、自分の作品や自分のふるまいのおかしな点にも気付かない。
「私は」ガタガタの組版を読むのが苦痛で読めないようになった……