個人サイト
2025/02/09
個人サイトとpixiv/クロスフォリオなどのサービスってどっちがいいの?という質問にたいして 山川の回答
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(1) pixiv, クロスフォリオなどのサービスは、住宅にたとえると借家です。
(2) 個人サイトは、たとえるなら購入した持ち家です。
(2-1) 個人サイトのなかでも、wix, studioなど、コードを書かずにサイトを作れるサービスもあります。これは決まった間取りで販売されている建て売り住宅みたいなものです。
(2-2) 個人サイトをデザイン・実装から自作するのは、自分自身が大工になって自宅を設計・建築するような感じです。
自分は (2-2)完全自作の個人サイト を運営しています。
自作は、実装もメンテナンスもトラブル対応も自分でやらなければならないので大変です。その点 (1) や (2-1) は、サービスの管理人が仲介してくれることがあります。
(2)個人サイト のメリットは、独自ドメイン=サイトのURLを自分の好きなものに設定できる点です。(ドメインを購入・維持するお金はかかります)
なので、万が一 pixivなどのサービスがある日突然終了しても、「このURLを見ておけば絶対に大丈夫」というURLを名刺などに表示できます。
仕事をとっている作家の場合、独自ドメインのあるサイトをもっている方が、SNSしかやっていない作家よりも、企業に対する信頼度が高くなります。
(2)個人サイト のデメリットは、デザイン・プログラミング・セキュリティの勉強時間・制作時間・管理費用がかかる点です。
(1)イラスト投稿サービス のメリットは、そのサービスに常駐している閲覧者が多い・サービス内にランキングなどの回遊機能があるので、(2)個人サイト よりも作品を見てもらえる回数が圧倒的に多いです。
(1)のデメリットは、自分がどれだけ良い作品を投稿してコンテンツを充実させても、それが「自分のコンテンツの繁盛」ではなく、「サービスの繁盛」になる点だと考えています。
(人によっては、気にならない点だと思います)
個人サイトを作るのははっきり言って大変なので、手放しにオススメはできませんが、
一国一城の主になれるので楽しいです。
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追記:(2-2)完全自作のメリット→ 広告などをおいてマネタイズできる。顧客を囲い込める。
2020年代現在の個人サイト自作はきびしい。覚えることが多すぎる。
セキュリティ対策は万全と言えますか?(何がリスクになるのか分かっていますか?)
レスポンシブ対応や、各端末・ブラウザの仕様の違いをカバーしきれますか?
さまざまな状況でブラウジングしている人がいます。アクセシビリティ対応はできますか? 使いやすいサイトにできますか?
インターネット老人会へ:HTML/CSSだけの静的な構成だとしても、そもそもShift-JISとUTF-8のどちらを使ったら良いかわかりますか? etc...
これらは、「誰もが見られるようなwebサイト(例:企業のサイト、ECサイト)を仕事で作っている」山川だから口酸っぱくして言っている話である
閲覧者が限られる(自分自身と気心の知れた友達しか閲覧しない)のであれば、気にしなくていいかもしれない
ただしセキュリティだけは、セキュリティ対策の甘い1サイトがハッキングされるだけで、そのサイトを含むレンタルサーバー全体が被害に遭う可能性がある
(レンタルサーバーは集合住宅。1件が空き巣に遭うと、そこから集合住宅の全戸に進入される。
攻撃者は全戸に無差別に総攻撃を行う。「自分のサイトは過疎っているから誰もハッキングしてこない、ハッキングされても自分は気にしない」とはならない。)
「サイトをつくったあと、サイトの更新を続けられるか」もちゃんと考えるべき
サイトを作ったけど更新ができないサイトを(企業サイトでも)ごまんと見てきた
(WordPressなどのシステムによっては)更新をしないことがセキュリティリスクになる
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▼考察:一番楽な個人サイト
lit.link 的な「自分はこのサービスを使っています・ここにいます」のまとめのリンク集として、独自ドメインのサイトをTOPページのみ作成する名刺的な運用もいいかもしれません。
独自ドメインの長所を活かせて、実装・管理も楽なのではないかと思います。
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▼個人サイト:その他の注意点
個人サイトのデメリット(運用以外の点):
「人が来ない」。マジで来ない。
現代人はSNSや既存サービスのフォロー機能に慣れきって、個人サイトまでわざわざ足を運ばない。個人サイトでコンテンツ配信(作品やブログ記事の投稿)をする場合は、この点に注意し、工夫した方が良いです。