デザインヒアリングのためのシート
物語のデザイン(ロゴデザインや書籍の表紙デザイン)のためのヒアリングの項目メモ
発注の目的
利益を生みたいかどうか
Q. 見た目を良くするために使ったデザイン料や印刷加工費を回収する利益を生めるのか?
ブランド付与
例:『すべての樹木は光』自分で題字を組んでも教科書のようなデザインになってしまう(文芸書っぽくならない)。即売会後にupされる「戦利品一覧の自慢写真」で題字を目立たせたい。
それ以前に、とても自力で出来ない(自力でやるとひどいものになる)から有識者に頼みたい という状態なのか
ターゲット層
ターゲット層が好む他の作品(傾向、出版社etc.)
読者(ファン)や未読者(これからファンになる人)に、「この物語がどのように扱われたいか」
明示する内容
例:シリアス、カジュアル、楽しそう、深刻そう、難しそう、○○に似た作品
「この物語がどう思われたいか」
「扱われたいか」との違い:読んだうえで
つまり「予感・示唆する」内容
例:『Reminicent』ろうそくのモチーフ
例 『Solarfault, 空は晴れて』
目的:
本文に由来する理由で「青い小口染め加工をしたら既読者へのサービスになって面白いのではないか」と思いついた。小口染め加工により原材料費がかなり上がるので、原材料費上昇に合うような価格に納得できる高級感のある見た目にする。
ふだん小説を読み慣れない人のためにイラストで興味を引くことにした。
イラストを損ねないように、題字はささやかに配置。本文中のモチーフであるカギカッコの形にして彼女を囲う。
漫画やライトノベル風のキャラクターイラストを忌避する読者はいそうで、それら純文学ファンを逃したくないので、キャラクターイラストよりもリアリズムに寄せたイラスト表現にした。
ターゲット層:
1. 著者と似ている層。ミステリアスな世界や不条理を楽しむ海外文芸のファン
2. 著者のイラストのファン(一次創作界隈、読書家とは限らない) 端正な見た目で好印象を与える。
3. きれいな本を愛好するビブリオマニア。ジャケ買いを狙う。
関連する作品(購入者の本棚で隣に置かれる作品):
(縦の判型をB6にしたので、新書〜四六判のエリアに収まるはず)
白水社の『キャッチャー・イン・ザ・ライ』(ペーパーバック版)とか?
多少の近代文学史の知識。夏目漱石か森鴎外を1作読んだことあれば良し。
牛若丸の刊行物みたいな見た目の楽しさ。
未読の状態で「この物語がどのように扱われたいか」& 読了後「この物語がどう思われたいか」
目を伏せた彼女の横顔が読了前後で印象が変わるはず。
帯の下に隠した花束(この仕掛けはあまりうまくいってない気もする)