お布施のからくり
#本 #仏教 #宗教
『お布施のからくり』清水俊史, 幻冬舎新書, 2025
https://www.gentosha.co.jp/book/detail/9784344987715/
初期仏典で規定されたお布施の設計思想や、日本仏教の諸宗派の思想を概観できるのがよかった。日本仏教は世界的に見たら独自のハウスルールだと再認識した。しかし地域ごとに人の価値観は変わり、また時代によっても変遷していくものなので、本書だけでなく他の仏教思想書や民間信仰・民俗学の書籍も読むにつれて、もとの教典から離れた現場運用が悪とは思えなくなった。
ただし、教典だけでなく現代の価値観からしてみても大罪であることを犯して、断罪されていない僧侶は、もっと厳しく咎められるべきだと思う……(例:天台宗内の性暴力)
アイドルを例にあげた段(p.192〜)については、むしろ、サービス業であるにも関わらずまるで聖職者のような清廉さを表向きには求められ、それなのに購買者の恋愛感情につけこむようなアイドル業態をもっと問題にすべきと思ったが、さすがに本書の筋からは外れるか。