認知的不協和理論
自分や自分を取り巻く環境についての認知(知識、意見、信念)の間に矛盾や食い違いがあったり、一方の認知が他方の認知から帰結しなかったりする場合、それらは認知的に不協和な関係にあると考える
不協和な関係は不快感情を生み出すため、不協和を低減させる方向に人を動機づける
ヘビースモーカーの例
不協和: 「タバコは健康を害する」 vs. 「自分は毎日数多くのタバコを吸っている」
行動の変容「禁煙する」
認知の変容「タバコが健康を害するというのは十分な科学的根拠に基づいた事実ではない」「ストレス解消のメリットが上回る」
ここで重要なのは、当人の主観において矛盾が解決されれば、たとえ客観的な事実としては問題が解決されていなくても、不協和は低減するということ
熱心な信者ほど、教祖や教団に対する信念はむしろ強固なものになり、布教活動が活発化するという不合理な行動が見られている