放射線問題
アナロジー(類推), 転移, 問題解決にまつわる実験
https://gyazo.com/ee425cde18d9474a732ce6b34ebca675
Analogical problem solving - ScienceDirect
Gick & Holyoak, 1980
Schema induction and analogical transfer - ScienceDirect
Gick & Holyoak, 1983
類推による問題解決
胃に悪性の腫瘍のある患者がいた。その患者は体力がなく、手術はできないので、放射線によって治療しなければならない。強い放射線を患部にあてれば、腫瘍を破壊することができる。しかし、患部は体の内部にあるので、外から強い放射線をあてると、健康な組織も破壊されてしまう。どのようにすれば腫瘍だけをうまく破壊することができるだろうか?
ジックとホリオークの類推研究で課された問題
この問題の解決策はいろいろな方向から微量の放射線を同時に腫瘍部分に当てる
大学生の正答率は10%ほど
ヒントになるはずの要塞物語を呼んだ後でも正答率は30%程度
難攻不落の要塞→複数に分けて攻略する
多くのものが要塞物語で得たはずの知識を放射線問題には使えなかった
要塞問題に加えてさらにもう1つ類似の物語を教えると正解率が大幅に上昇したらしい
類推研究では、問題解決ができるためには、ベース(既有知識)をターゲット(解決すべき問題)に当てはめる写像の過程が必要だと考えることがある
上記の例ではターゲットの放射線問題にベースの要塞物語をうまく写像できなかったということになる