援助要請を阻害する要因
心理的負債感
「借りがある」という感覚
返報性の規範
(
互恵性の規範
)があるため、心理的負債感は不快感情を生む
そこで不快感情が生じることを嫌って、援助要請が控えられる(
Greenberg & Westcott, 1983
)
自尊感情
への脅威
人は自己評価を維持・高揚したいという
自己高揚動機
を持っている(→
6. 自己概念と自尊感情
)
援助を要請するということは、当該の問題を解決する能力がないと相手に思わせたり、自分でそれを認識したりすることになる
これは自尊感情を維持・高揚することに対し脅威となりかねないこと
援助要請を控えるだけでなく、時にはせっかく援助を申し出てくれた人を否定的に評価したり、防衛的な振る舞いを見せることもある(
Nadler & Fisher, 1986
)