声は特徴的な方が魅力的に感じやすい
声は特徴的な方が魅力的に感じやすい
実際、2024年の米ニューメキシコ大学(UNM)と香港中文大学(CUHK)の共同研究では、ハーフ顔が単一の人種の顔に比べて、アメリカ人からもアジア人からも魅力的に見られると分かりました。 しかもハーフ顔は、「知的で信頼性が高く、仕事でも成功しそう」などと社会的な評価も高くなっていました。
研究チームは、男子大学生32人と女子大学生32人の声を録音し、これらをソフトウェアでブレンド・平均化しました。 そして男性49人、女性50人の参加者に平均化した声を含む126の声を聞いてもらい、声の魅力を7段階で評価してもらったのです。
その結果、声の平均性が増しても、魅力の評価に繋がらないことが示されました。
その結果、男性の声は基本周波数が低い方が魅力的、女性の声は基本周波数が高い方が魅力的に評価されるという傾向が得られました。
フォルマント周波数に関しては、今回の実験ではどちらの性別でも魅力に有意な影響を与えていませんでした。
「男性では低い声が魅力的」「女性では高い声が魅力的」という結果には共感する人も多いでしょう。
今回の研究結果を総合的に考慮すると、平均的な声が魅力を向上させるわけではなく、ピッチなどに関連した声の特徴が魅力と相関している可能性が示唆されています。