参画のはしご
https://gyazo.com/a3f2ff21d5ea31820c2187a4abeab4ee
研究者の中には、生徒が社会で最も無視されている構成員だと唱える者もいます(Hart, 1992[23])。 子どもを対象にしたプロジェクトの多くは大人によって設計および運営がなされ、生徒は果たすべき役割を有しないか、大人から利用されるだけに留まっています。社会学者ロジャー・ハートは 90 年代初頭に子どもによる活動や意思決定への参画レベルを表した「参画のはしご」を開発しました(Hart, 1992[23])。
それから30年近い年月が過ぎた2018年、OECD生徒フォーカスグループの生徒たち(10ヵ国から任意でラーニング・コンパスの発展のかじ取りを助けることに加わり、かつそれぞれの国からその活動を行うために選出された)は、はしごのモデルをもとに「共同エージェンシーの太陽モデル」を創りあげました。
生徒たちは、エージェンシーは直線よりも円のほうがより適切に表象されるとの結論に達したため、イメージをはしごから太陽に変えました。
また生徒たちは、共同エージェンシーのすべての段階で大人との協働を示すことを望みました
(ただし、新しく追加された「沈黙」、ゼロの段階を除きます。「沈黙」の段階では、若者が貢献できると若者も大人も信じておらず、大人がすべての活動を主導し、すべての意思決定を行うのに対して、若者は沈黙を保ちます)。
しかし、共同エージェンシーの最初の3段階(「操り」、「 お飾り」、及び「形式主義・形だけの平等」)では、生徒は意思決定に貢献できると考えますが、そうする機会を与えてもらえないことを指しています。共同エージェンシーの段階は高ければ高いほど、生徒と大人双方のウェルビーイングにとって良いということになります。
https://gyazo.com/68ab36005563a64b2f0ff2359b9cc9cf
https://gyazo.com/24fd0d1c1026031f57823d76db4a4677