会話は情報交換の手段ではない
from:
人が自分をだます理由:自己欺瞞の進化心理学
情報共有
/
情報交換
が言語の重要な機能であることは疑いない
言語
を利用する能力は科学を勉強したり、帝国を築いたりするために進化したのではない
これらは副産物
言語は遅くとも5万年前に
狩猟採集民
だったわたしたちの祖先に生まれたもので、それは人類が紛れもない地球の支配者になるよりずっと昔だ
ジェフリー・ミラー
『
恋人選びの心
』と
ジャン・ルイ・デサル
『
人はなぜ話すのか
』
ミラー
も
デサル
も、
会話
を
情報交換
の手段と考えることはやめて、
話す
という行為には、のちに見返りの情報を受け取る以外に、何か別の利益があると考えてはどうかと提案している(
Dessalles, 2007
)
具体的には、両者とも話す機能は部分的に
見せびらかす行為
だと主張している
話し手は一貫して心に残る発言をして聴衆に大きな印象を与えようと努力している
互恵的に情報を受け取るような現物給付ではなく、聴衆の目に映る自分の社会的価値を上げることで埋め合わせている