万能な良い教え方は存在しない
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実際に生徒がエージェンシーを発揮し、自分の潜在能力を発揮するためには大人の支援を必要とします。例えばOECDの生徒の学習到達度調査PISA(Programme for International Student Assessment)から、教師の指導方法が生徒によって異なる効果を持つ場合があることが判明しました。 数学の教師が問題を提示し、15歳の生徒に自分の解き方を決めさせる方法や、同じ問題を異なる場面で提示する方法は、社会経済的に恵まれている生徒の方が社会経済的に恵まれていない生徒よりも良い影響を大きく受けるのみならず、社会経済的に恵まれていない生徒にとっては逆効果に働きます(図1)( OECD, 2012[3])。
実感値としてあるmtane0412.icon
そのため、教師が生徒エージェンシーを必要とするような指導方法を用いる場合、恵まれていない生徒が十分な支援を受けられるように配慮することが特に重要となります。