リスキー・シフト
リスクを伴うが成功すれば高い利益が得られるものと、安全だが利益はあまり得られないものとの間で、主人公がどちらを選ぶか迷っており、実験参加者がその決断に対して助言を与えるという設定
実験参加者にはどの程度の成功確率であれば、リスクを伴う行動を主人公に勤めるかが尋ねられた
その際、まず個人で判断をさせた後、6人で討議をさせ、全員一致のルールの下で結論を出させると、集団の決定は、討議前の個人の決定を集約したものより、リスクが高い決断をする傾向があった
さらに実験参加者には数週間後に再び戻ってきてもらい、今度は、個人で同じ判断をさせると、討議前に個人で行った決定よりもリスクが高い決断をする傾向が見られた
これは集団討議による意思決定が個人の決定に影響を及ぼしていること、またその影響は数週間にわたって持続していることを示している