チャールズ・ダーウィン
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1831年から海軍の『ビーグル』号に博物学者として乗組み,5年にわたって,太平洋,大西洋の島々,南アメリカ沿岸,ガラパゴス諸島などを訪れ,動植物相の観察や化石の採集,地質の研究などを行なった。彼は航海中に行なった諸観察から,種が変化する可能性を考えるようになり,37年よりそれに関するノートを書きはじめた。 進化論の執筆を始めて (56) まもなく,R.ウォレスから彼の理論と同一内容の論文を受取り (58) ,C.ライエルらのはからいで業績の要約をリンネ学会で発表し (58) ,59年『種の起源』を出版した。ダーウィンの進化論は,彼以前の進化思想に比し,内容が科学的でしかもそれが豊富な実例によって裏づけられている点に特徴があり,強い説得力をもちえ,大きな反響を呼んだ。また『種の起原』は,環境への生物の適応を扱っており,生態学の出発点ともなっている。