オズワルド・エイブリー
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細菌からさまざまな有機分子を分離する技術が用いられた。ある有機物質を取り除いた残りの物質を細菌に与えても形質転換することが可能であれば、取り除いた物質は遺伝子の実体ではないと判断できる。まず最初にS型菌の細胞構造を破壊した。それからタンパク質分解酵素で処理し、タンパク質を取り除いてからR型菌に与えた。そのR型菌は形質転換を起こしたので、タンパク質が遺伝子の本体でないことが証明された。続いて、DNA分解酵素処理したものもR型菌に与えられた。この処理の後では、R型菌は形質転換を起こさなかった。これは、DNAが遺伝子の本体であることを示している。 ノーベル賞受賞者ジョシュア・レダーバーグは、アベリーと彼の研究室は『現代的DNA研究の歴史的土台』と『遺伝学と生物医学研究における分子革命の前兆』を提供したと述べた。