インベンターのパラドックス
問題を拡大すると問題が解きやすくなることがある
インベンターのパラドックス[注釈 1](inventor's paradox)とは、与えられた問題の解法を求める際に起こる現象である。具体的な問題を解く方が直感的には簡単そうに見えるが、実際には、求める解の具体例を包含するような一般的な問題を解く方が簡単である場合がある、というパラドックスである。インベンターのパラドックスは、数学、プログラミング、論理学、および批判的思考を伴うその他の分野の現象を説明するために使用されてきた。 "inventor"は通常は「発明者」「発明家」と訳されるが、このパラドックスにおけるinventorは発明とは関係なく、「問題の解法を創案する人」の意味で使われているため、ここでは訳さずに音訳のままとした。
ハンガリーの数学者ジョージ・ポリアは、著書『いかにして問題をとくか』の中で、インベンターのパラドックスを次のように定義している。
野心的な計画であればあるほど、成功する可能性が高くなるかもしれない。(中略)それは、ただの自惚れではなく、今あるものを超えたものに対する何らかのビジョンに基づいている場合に限る[1]。
言い換えれば、自分が解決したいことを解決するためには、それ以上のことを解決しなければならないかもしれない[2]。
1から99までの数字の合計
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