paper planes sphere

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古来から見知らぬ他者に向けた記録や伝言に用いられたボトルメールなど、我々にとって定義不可能な存在との交流を目指した漂流物というものがある。これは人が川などの流動的な自然環境によって物を媒介とした情報伝達を可能にするが、情報の放流をしてから、未知の誰かしらが発見するまでには不確定な時空間の旅とも言える。人と他者が互いのことを時間的空間的に不安定な情報を頼りに想像することについて考える。

本作品「paper planes sphere」においては漂流物の概念を一部取り入れた上で、 インターネット的なオンラインゲーム、VRSNS、SNS のメタファーを活用したごっこ遊びをしながら、見えない相手の身体の状態について想像し、未知の他者と交流とすること、バーチャル空間における時空間と意識の関係性を考える。

鑑賞者の意図を漂流物（漂流物としての紙飛行機）を通じて他者あるいは役としてのアバターが認識し、解釈し、行動する。しかし、そこで起きる行動は大方予想通りかもしれないし、部分的に少し違っていたりして、演技の向こう側に存在する他者の意識が垣間見えることがあるかもしれない。

以下、キャプションとともに展示時に掲示した説明書

アバターのいる空間へ手紙を書いて飛ばしてください。何を書いても構いませんし、書かなくても構いませんが、指示には可能な範囲で従います。

＊　アバターは手紙を発見すると読みに行きます

＊　アバターは耳が聞こえません

＊　アバターは喋れません

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動画更新予定

2024/05