ソフトシステム方法論
ハードシステムズ方法論が,現実世界を相互に作用し合う複数のシステム(systems)からなると捉え,それらのシステムが目指す目的に対する問題は個々のシステムを調整することで解決できるという理論的枠組みであるのに対し,SSMは,問題状況を探索するプロセスにHuman Activity System(人間活動システム)を取り入れたシステム思考を適用し,何の問題かを学ぶプロセスをシステミック(systemic)かつ自己生産的に組織化できるということを理論的枠組みとする。したがって問題解決の技法という意味でのSSMは,SSMは何の問題かを探索するというwhatに焦点を当てたアプローチである(ハードシステムズ方法論は定義された問題を効率良く解決する方法を選択するというhowに焦点を当てたアプローチである)。