錯覚資産
「人々が自分に対して持っている、自分に都合のいい思考の錯覚」は、一種の資産として機能する
「実力がある」から、よいポジションを手に入れられるのではなく、「実力があると周囲が錯覚する」から、よいポジションを手に入れられているという部分が大きいのだ。
錯覚力タイプは、エリートコースに乗り、いい先輩の丁寧な指導を受け、重要な仕事を任され、みんなに助けられ、実力アップの機会に恵まれる。
先にイキって、錯覚させて、良いポジションに付くことで、
環境が変わり、
そこで実力を上げるチャンスを得られて、
実力が追いつく
投資のブートストラッピングの初期に必要ってことか(?)
「実力」というのは、よい上司、よい同僚、よい部下、よいポジションという、よい 「環境」に恵まれてはじめて、効率よく伸びていく。
そういうよい環境を手に入れられるかどうかは、実力よりもむしろ、錯覚資産によるところが大きいのだ。 なぜなら、企業は、実力のある人間を採用し、いいポジションにつけているつもりになっているが、実際には、ほとん どの場合、錯覚資産の大きい人間を採用し、いいポジションにつけているからだ。
「実力がある」から、よいポジションを手に入れられるのではなく、 「実力があると周囲が錯覚する」から、よいポジションを手に入れられているという部分が大きいのだ。
同じ人が何回も成功できる外部的要因と心理的要因
「なぜ同じ人が何回も成功できるんでしょうか」と考えてみると、1つの答えとして、その人たちが優秀だからというのは当然の話です。ただ、僕が思うにそれだけが理由ではなくて、もう1つの理由は、その人たちが1つ目の成功で自信をつけたからだと思うんですよね。1つ目のプロジェクトで世界を変えることに成功したんだったら、2つ目でも世界を変えるハードルはものすごく下がりますよね。むしろ「同じぐらいのことをやればできちゃうんでしょ」と思うと思うんですよ。 ref いずれにせよ、僕が言いたいのは、優秀な人がどんどん成功しているように見えるのは、別に優秀だからというわけではなくて、優秀ではあるにしても、野心的なプロジェクトを始めやすいからという外部的な要因と、心理的要因のハードルの低さによって大きな成果を出せるようになっているという面があると思います。 ref 一度成功させた起業家は、成功しやすい
ハロー効果で優秀と思われやすく、投資が集まりやすい
投資が集まるとさらに優秀と思われる、強い人が集まってくる
ユーザもメディアも乗っかる
例え失敗しても、金があるからやり直せる