移動平均法
仕入れなどで商品を受け入れるたびにその時点での平均単価を求める
移動平均法: 移動平均法
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移動平均法(Moving Average Method)は、在庫の評価を行う際に、仕入れごとに平均単価を計算し、その平均単価を用いて売上原価を算出する方法です。以下に具体例を用いて解説します。
例
以下のように商品を仕入れ、売上を行ったとする
table:_
1/1 仕入 100単位 仕入単価 @500円
2/1 仕入 100単位 仕入単価 @600円
3/1 仕入 150単位 仕入単価 @700円
4/1 売上 200単位 売上単価 @1000円
仕入れごとに平均単価を計算して売上原価を求める
1/1 仕入れ後の平均単価:
∴平均単価: 500円 (100単位 × 500円 / 100単位)
2/1 仕入れ後の平均単価:
$ \text{平均単価} = \frac{(100単位 × 500円) + (100単位 × 600円)}{100単位 + 100単位} = \frac{50000円 + 60000円}{200単位} = 550円
3/1 仕入れ後の平均単価:
$ \text{平均単価} = \frac{(200単位 × 550円) + (150単位 × 700円)}{200単位 + 150単位} = \frac{110000円 + 105000円}{350単位} = 615円
売上原価の計算
4/1 売上 200単位
∴原価: 200単位 × 615円 = 123,000円
期末在庫の計算:
4月1日の売上後、残っている在庫は以下の通りです。
**在庫数**: 350単位 - 200単位 = 150単位
**平均単価**: 615円
したがって、期末在庫の評価額は以下の通りです。
$ \text{期末在庫} = 150単位 × 615円 = 92,250円