破水
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破水(Prom)とは、妊娠中の女性が経験する羊水の袋(羊膜)が破れ、羊水が外に漏れ出る状態を指します。これは、通常は陣痛が始まる兆候の一つであり、出産が近づいていることを示しています。しかし、時には陣痛が始まる前や妊娠早期に破水が起こることもあります。
**破水の種類**
1. **早期破水(PROM: Premature Rupture of Membranes)**:予定日前(37週未満)に破水が起こること。
2. **正期産破水(Term PROM)**:予定日周辺(37週以降)に破水が起こること。
3. **遅発性破水(Delayed PROM)**:陣痛が始まらない場合に、破水後24時間以上経過すること。
**原因**
破水の正確な原因は常に特定できるわけではありませんが、以下のような要因が考えられます。
- 感染症
- 子宮の過剰な拡張(多胎妊娠や羊水過多など)
- 妊娠中の外傷や強い圧力
- 妊娠関連の合併症(例:子宮頸管不全)
**症状**
破水の主な症状は、膣からの水のような液体の流出です。この流出は、急激な「ポップ」感や大量の液体の漏れとして感じることもあれば、わずかな漏れや滴下として継続的に感じることもあります。
**診断**
破水の診断は、医師が行う身体的検査、特に膣内検査によって行われます。また、羊水が漏れていることを確認するための検査(例:pHテスト、顕微鏡検査)が用いられることもあります。
**治療**
破水後の治療は、妊娠週数、胎児の状態、母体の健康状態によって異なります。
- **早期破水(37週未満)**:感染のリスクを低減するために、抗生物質の投与が行われることが あります。また、胎児の発育をサポートするためのステロイドも使用されることがあります。
- **正期産破水(37週以降)**:通常は自然な陣痛を待つか、陣痛を促進するために介入が行われます。
破水が確認された場合、感染のリスクが高まるため、通常は24時間以内に出産が促されます。破水後は、定期的な医療チェックと胎児のモニタリングが重要です。