最小化によって作られる関数の例
4つの関数$ gを最小化することで得られる関数の雰囲気を見る
1. $ g(x,y)= x\dot{-}2y
2. $ g(x,y)=x\ddot{-}2y
3. $ g(x,y)=x+y
4. $ g(x,y)=y\ddot{-}x
記号の意味
$ \dot{-}
減算の結果が負数になった場合は0にする
ex. $ 2\dot{-}3=0
$ \ddot{-}
減算の結果が負数になった場合は未定義とする
ex. $ 2\ddot{-}3は未定義
$ g(x,y)= x\dot{-}2yから最小化によって$ f(x)を構成する
$ g(x,y)の取る値を表にする
https://gyazo.com/640780cdb55a47ce5cffa20d6005d4b7
最初に結論を書くと$ f(x)は以下のような関数になる
$ f(x) = \left\{ \begin{array}{ll} \frac{x}{2} & (xが偶数) \\ \frac{x+1}{2} & (xが奇数) \\ \end{array} \right.
表にすると
table:f(x)
x 0 1 2 3 4 5 6 7 ..
f(x) 0 1 1 2 2 3 3 4 ..
この値は、先程の表のどこに現れているか。
$ f(x)の値は、$ g(x,y)の引数の$ yであることに注意するのがコツmrsekut.icon*2
このようになる
https://gyazo.com/ef1b6344aa8313c73ce61c4a335742f9
四角で囲んだところを見ると、初めて0になったところの、$ yが、$ fの出力になることがわかる
$ g(x,y)=x\ddot{-}2yから最小化によって$ f(x)を構成する
$ g(x,y)の取る値を表にする
https://gyazo.com/0524248b8f171a889d6410346614a767
未定義な箇所は空白にしている
未定義なところは0も出現せずに未定義になる
よってこうなる
$ f(x) = \left\{ \begin{array}{ll} \frac{x}{2} & (xが偶数) \\ 未定義 & (xが奇数) \\ \end{array} \right.
$ g(x,y)=x+yから最小化によって$ f(x)を構成する
$ g(x,y)の取る値を表にする
https://gyazo.com/d9d99d1664c845fe9ea48c44fb2b4bcb
よってこうなる
$ f(x) = \left\{ \begin{array}{ll} 0 & (x=0) \\ 未定義 & (x\gt0) \\ \end{array} \right.
$ g(x,y)=y\ddot{-}xから最小化によって$ f(x)を構成する
$ g(x,y)の取る値を表にする
https://gyazo.com/5d429999577397085b1a85e29bb56ca5
未定義な箇所は空白にしている
初めて0になっても、それより以前が未定義なら、結果は未定義になる
よってこうなる
$ f(x) = \left\{ \begin{array}{ll} 0 & (x=0) \\ 未定義 & (x\gt0) \\ \end{array} \right.